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【1172】 婆さまは川に洗濯に   ながちゃん 2012/01/30 13:31:57
@日本神話から
 イザナキノミコトとイザナミノミコトは「豊葦原の瑞穂の国(トヨアシハラのミズホノクニ)」で八百万の神々を生み出したが、最後に「火の神」を産んだためにイザナミは「ホトヤカエテシニタマヒキ」=火傷で死にました。
 イザナミは死者の国=黄泉(ヨミ)の国に葬られますが、イザナミを忘れられないイザナキは黄泉の国に会いに行きます。黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)を通って根堅州国=黄泉の国(ネノカタスクニ)へ。イザナミは「一緒に帰るけれど、用意をするから待ってて、絶対覗かないでね」と言って別室に消えます。いくら待っても、イザナミが現れないので禁じられてはいたが別室を覗きます。そこには変わり果てたイザナミの遺体がありました。イザナキは仰天してその場から逃げますが、約束を破られて激怒したイザナミは手下を連れて追いかけます。イザナキは異形の黄泉醜女(ヨモツシコメ)に桃の実を投げて遮りました。この時の功績で、桃は意富加牟豆美命(おおかむつみのみこと)となったということです。
 黄泉比良坂と現世との間に石を置いて、死者の国から迫り来る穢れや恐れを遮ることになりますが、この石が「さえの神」=「道祖神」となります。後に仏教と習合して「石の地蔵様」として村に侵入する病魔や穢れを「さえ」ぎるのですね。
 明日香の「石舞台古墳」を見る時いつもこの話を思い出します。昔は表土が盛られて、石室へ続く羨道は今より距離があったと思います。死者の部屋石室と羨道の間には「さえ」の石があったはずです。そこには桃の実が供えられたのでしょうか。桃は魔除けの霊力を持つ、と信じられていたのですね。

A折口信夫「桃の伝説」から。(省略)

B「桃太郎」説話から。(省略)

C三月三日「上巳の節句」D「桃源郷」から。(省略)
中国でも桃は持つ霊力を持つ、と考えられていたようです。西王母の誕生日である、旧暦三日は特別な日であったのでしょう。
   この記事へのコメント (5件)
【1171】 ♪出た出た桃が♪   ながちゃん 2012/01/30 08:24:12
昨夜ネットを見ていたら、次の記事がありました。

 「この歴史館の目玉の一つは、平成9年に発見された井戸のある石造りの地下室です(写真2)。そうした遺構は日本でここだけなのだとか。
受付で声をかけると地下室内を案内してくれます。この地下室は、寛永十七年(1640)の人吉城絵図にある、相良清兵衛屋敷内の持仏堂の下に隠されていたもので、北東角と南西角に石階段の出入り口がついています。発見された時、井戸の中には一振りの日本刀とたくさんの桃の種があったことから宗教的な行事が行われたのでは?という説もあるようですが、文献も残っておらず、はっきりとした使用目的がわかっていないのだそうです。相良清兵衛という人も、なかなか一筋縄で行かない方だったようで、そんなことを考えながら見学するのも面白いかもしれません。」 novmomiji.blog100.fc2.com/)

住岡大人なら「おどみゃー知らん。井戸底に桃ん種のあったぎなばい」とおっしゃるもしれません。
ただし、これは公的文書ではありませんので、人吉教育委員会編纂の「井戸遺構発掘調査報告」などの文献があるのかもしれません。
ついでに訂正(^^)。Re1170のL11「異物」は「遺物」の誤変換でした。
   この記事へのコメント (0件)
【1168】 病院のHP作成に協力して頂ける方を募集   メディカル茜動物クリニック 2012/01/28 10:12:42
40年ぶりに人吉に帰り、動物病院を開設することになりました。地域の皆様に役立つ病院にしたいと考えております。年齢を問わずお知恵を拝借できるかたを募集しています。連絡:080-5219-4169
   この記事へのコメント (0件)
【1167】 余計な補足ながら   ながちゃん 2012/01/27 20:39:34
1166記事中の8行目「住岡大人」は「すみおかうし」あるいは「すみおかたいじん」と読んでいただけたら有り難いです。できれば「うし」がいいですね。
 図に乗って、ついでに補足します。10行目「主語+格助詞」「陳述呼応の間投詞」などメチャクチャな部分について、橋本進吉先生ならずとも「代名詞+助詞」となぜ普通に書かない、とお怒りになると思います。まことに申し訳ありません。
 今、私の粗雑な頭は「地下室遺構」のことで精一杯なのです。おかげさまで、なんとか一筋明かりが見えてきたような気がします。くどい雑文におつきあいいただき、本当にありがとうございます。
 清兵衛頼兄が73歳で津軽に配流されて88歳まで、津軽藩から300石30人扶持の高禄を支給され、死後の墓域
も整備されていた、というのは気になります。
 以後、また調子に乗って駄文を書くと思いますが、どうかよろしくお願い致します。       合掌
 
   この記事へのコメント (2件)
【1166】 赤い椿、白い椿   ながちゃん 2012/01/27 09:43:59
今もあるのかどうか知りませんが、大工町電話局の前から鍛冶屋町方面に細い路地があって、釜田醸造所の煙突を右手に眺めながら我が家まで帰ることができました。(もしかしたら他所のお宅の庭先を勝手に通っていたのかもしれませんが。)正規の大通りを迂回するより遥かに近かったのです。
 途中には、一家できじ馬、花手箱を作られる住岡さんの工房がありました。五十年以上昔のことなのに、郷土玩具に塗られた塗料の香りが今も懐しくよみがえります。
 住岡大人は愉快な人で、きじ馬に刷毛を当てながら、「通学路」を通る小学生によく声を掛けてくれました。「おどみゃー知らん。もう帰りな?」
 釈迦に説法、孔子に論語の喩えですが、「おどみゃー」は単純な主語+格助詞ではなく、陳述呼応?の間投詞?で「知らん」と呼応するのが鉄則でした。
 イントネーションは「おどみゃー」の「みゃー」部分を猫の鳴き声より長く強く、「知らん」を風のように早く弱く発声するのがコツですね。状況次第では「知らん」は発声しなくてもいい。目を瞠り、手を口に当てると、話者の感情伝達も増幅されます。
 時には住岡工房を学級全員で見学に行くこともありました。今風に言えば「総合学習」の一環でしょうか。
 工房への道筋は「通学路」を通ったのか、「正規の大通り」を迂回して行ったのか覚えていません。
 こんな時には住岡大将は球磨弁の「おどみゃー」も「知らん」も封印され、上品な熊本弁で生徒に説明されたものでした。「この花手箱の赤か椿、この椿は相良清兵衛どんも好きなはったごたっですよ」
 この頃清兵衛も頼兄も知る由もなく、私は大将の説明をぼんやり聞き流していました。後、ずいぶん時間が経って、清兵衛頼兄と赤い椿が鮮やかに脳裏に浮かぶようになりました。
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