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瀬音
 

6月29日(月) 〜
2009/07/03
 30日朝からの大雨によって郡市では広く水による災害が相次いだ。農地は濁流に飲み込まれる。五木村の頭地は孤立。沿岸道路や国鉄肥薩線、湯前線が不通。停電。家屋や橋は相次ぎ流出。そしてがけ崩れで死者も。その暴れ川がようやく鎮まった後は日に日に深刻な被害状況が明らかに▼昨年の小欄でも触れたが、きょうは郡市民にとって忘れられない災害のひとつ「七・三水害」から44年。毎年のように梅雨に、とりわけこの日に前後しての雨の降り方には小子も警戒心を抱かせられるようになって久しい▼防災のための河川改修のため近くにもそれまで長年居住していた土地をやむなく手放した人がいる。ダム計画に翻弄され続けてきた五木村の住民と程度の差はあれ似たような苦渋と決断は下流域の各所にもある。郷土の昔話でも知られるように川との戦いの歴史は長く数多い▼ひとたび大雨が降ると川を渡ることもできず、家屋は流され、せっかく架けた橋も幾度となく流される。その一方、川は魚などを育み、豊かな恵みを与えてくれ続けた。洪水も見方を変えれば有り難い肥沃な土壌をもたらしてくれたともいえよう▼「ほどほど」であれば自然の恩恵は大きい。雨が多い少ないと議論しても年間の降水量はあまり変わらなかったということもある。何事も「異常気象だ」と騒ぎ立てる風潮には首を傾げたくなるが、自然との「共生」の必要性があちこちで語られる現代。その自然の「ほどほど」を生かせるか、人間の調整力が試されているかのような環境ニュースばかりである。

2009/07/02
 “プチ流行”に乗った訳ではないが、この1年で一定量の論語関連書籍を読破。とにかく、著者の裁量で感じ方も大きく変わると面食らったが、一様にして普遍的原理こそ「信」と感じた。論語で気になる一文を問われたら、個人的には「信なくんば立たず」▼私たちは、ごく一般的な会話や文章で「信用」や「信頼」を多用する。しかしながら現代ほど、この言葉の価値が欠落した社会はないと思う。大手ホテルチェーンの不法改造や強度偽装、食品業者の消費期限の改ざんや産地偽装、不法材料の使用と使いまわしなど、消費者の信頼を裏切る行為はいまだに後を絶たない。これら全て、自己利益による信用の犠牲である。わが身、わが社さえよければとの利己的な意識の蔓延も、原因のひとつだろう▼昨日、麻生内閣の不協和音がさらに大きく響いた。詳細は割愛するが、首相自身が仲間に対する信頼の価値、そして信用する責任の重さを見誤った結果だと思う。しかし、一連の騒動は決して首相だけの責任ではないと思う。内閣支持率を参考に、目前の解散総選挙を見越し、すでに組織のトップを支える責任を放棄した、多数の“身内”の言動を見せつけられ、尋常でいられるはずもない。かえって同情する▼郡市の各自治体長や議員の大半が「皆様の信用、信頼に応えるべく…」などと有権者に約束したはずだ。政治は信頼にのみ立脚し、信用されて初めて価値を発揮する。これが実行できなければ、選挙の際は「信なくんば立たず」となろう。

2009/07/01
 きのう30日で任期満了を迎えた教育長に代わる新しい教育委員の任命同意を市民らも注目していたが、29日に開かれた人吉市議会の臨時会で、教育次長や福祉生活部長などを歴任した掘秀行氏が提案され、無記名投票の結果、賛成11人、反対8人の賛成多数で同意した▼今回の教育委員の選任同意では、6月議会定例会に元同市部長を提案していたが、健康上の理由から辞退の申し入れがあったため市長が人事案件を撤回。その後の一般質問で市長は「教職を経験された方々、民間の方々、さらに行政経験者もそこに加わるというバランスを考えた」と答弁するなど新たな教育委員の人選や議会対応が注目されていた▼臨時会当日は午前10時から開会を予定していたが、保守系の最大会派から市長に提案理由や教育行政への考えについて説明の申し入れがあり、同会派や無会派の議員への説明のため、開会が同11時前にずれ込んだ▼議員らから漏れ聞く話では、今回の教育委員の選任については「議員に対して事前説明は一切なかったので、採決前に市長に説明を求めた。人事案件など大切な議案は、これまでは全員協議会などで説明を受けていた。今回の教育委員がどうのこうのというのではなく、市長の提案の仕方に問題がある。議会軽視ではないか」という▼人事案件について、各市町村では提案される人のことを考慮して事前に議員に対して説明し、理解を得たうえで提案がなされている。市民からも「今回の提案のあり方はおかしいのでは」と疑問の声も。

2009/06/30
 ひさしぶりのまとまった雨が降りようやく梅雨本番といったところ。ダム湖や郡市の水田もひと息ついたことだろう。一方、日が長いとはいっても厚い雲に覆われてポツリポツリと雨が降ってくると、たちまち視界が悪くなる▼昨日道路にはいくつも水たまりができていた。車の運転マナーが気になってくる。車を降りて傘をさして歩いてみる。あらかじめ想像できたことだが、歩行者の横を猛スピードで過ぎ行く車が水を跳ねる。よくよく道路上の主人公は車なのだと考えさせられる▼無神経さに怒りを禁じえない。そうした人の一面だけを見て判断することの愚かさはいつも反省するところで、ドライバー全てが無神経だとは言わないが、歩行者は恐怖心でいっぱい。一歩間違えれば事故にもつながる。やはり「思いやりの運転」を心掛けたいものだ▼車は1人に1台の時代。「相手が避けるだろう」という自己中心派のドライバーも少なくない。地方だからこそ車は生活必需品であり、都会と比較して当然、運転マナーも良いはず…なのだが首を傾げたくなることは多い。例えばウィンカーを点けずに曲がってみたり、夕暮れ時の無灯火も多い▼無灯火といえば自転車もそう。時には車の列に交じって道の真ん中を悠然と走る姿を見かけることがあってヒヤヒヤさせられることもある。自分の身を守る、相手を思いやることを真剣に考えたいものだ。ハード面では曲線道路を多用したり、道路上に障害物を設けて車がスピードを落とすような構造上の工夫も欲しいところだ。

2009/06/29
 雨続きの天候による気分的なものか、それとも連夜の会合など不摂生が原因か不明だが、どうも体の反応が鈍い。加齢と共に体重も増加、腹部の出っ張りなど運動不足は明らか。そろそろ限界かも▼経済的な豊かさの象徴か、小学生などの小児生活習慣病の増加は深刻だ。厚生労働省は、ファストフードなどの過剰摂取や、室内ゲームに偏った運動不足が原因と指摘する。子ども達に、適正な指導を促すべき私たちも、自動車の多用や高カロリー食による、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という問題を抱えており、立派なことを言えた柄ではない▼食品や各種器具など、ダイエット関連通販は隆盛を極める。知人が、現在流行中の腰ふりダイエットに挑戦するも3日で挫折。自分もこれまで、幾多の甘言に釣られて挑戦してきたが、やっぱり三日坊主だった。結局は、減食し運動量を増やせばよい。楽に痩せたいとの甘えが不真面目さの原因▼テレビや雑誌のグルメ企画に乗せられ、大枚をはたいて過食飽満し、その上さらにダイエット関連商品を購入、トレーニングに励む現代人。すでに200種類以上のダイエットが登場するのも、やはり豊かさの象徴。減量成功者のコツを紹介すると、まずは2週間だけ努力する、2人以上で取り組む、目標体重に近づくたびに褒美に買い物する、体重計に率先して乗るなど様々。共通点は“継続”▼その継続する意志、克己が弱すぎるのが最大の難。痛い思いをせねば気付かないのかもしれない。

 
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