| 「頑張らないといけない」「失敗してはいけない」「人に好かれなくてはならない」などと思い込むあまり、他人からの評価ばかりが気になる。そうして自分に自信が持てなくなり次第に自分を表現することが困難になっていく▼これが「ひきこもり」につながる。とりあえず暮らしに困らないが何か空虚。生きている実感、充足感が得られない。大人はとりあえず目の前の仕事に逃避し、若者は仮想現実の世界へ。出口が見えないから不安も増す▼そうした漠然とした不安から逃避するのでなく、自分は「何が好きで何が嫌いだったのか」「何が楽しくて何が楽しくないのか」を焦らずに考えてみる。解決の糸口が見えてくるかもしれない▼15歳から39歳までを対象とした「ひきこもりに関する実態調査」によると、自宅に閉じこもる人は全国で約70万人。その予備軍は155万人と推計されている。増え続ける可能性があるというから穏やかでない▼職場に馴染めない、病気、就職活動がうまくいかなかった、不登校―がきっかけ。一方、学校では我慢することが多く家庭では相談しても解決に至らなかったという成長期のコミュニケーション不足にも一因はありそう。 |