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HOME >> 瀬音 「あすの郷土」に向けて共に考え、行動する 人吉新聞

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瀬音
 

3月8日(月) 〜
2010/03/09
 高齢者、とりわけ一人暮らしの高齢者の安全を見守ろうという取り組みがあることを小欄でも紹介したが、裏を返せばそれだけ現代は「向こう三軒両隣」といった付き合いが薄れてきたという証左だろう▼郡市でも田んぼや畑の共同農作業を指す「かちゃあ」「かちゃり」という郷土の言葉が復権して久しい。濃密な人間関係とまではいかなくても、ちょっとした声かけ、気遣いができるお隣さんとの付き合いが再構築されたら喜ばしい限りだ▼しかし最近は言葉が先走りしている気がしてならない。助け合い、思いやり、やさしい、安全、安心、連帯、共生…。そんな言葉が氾濫している。中でもひっかかる言葉は共生か▼手元の辞書では「異種の生物が緊密な関係を保ちつつ、互いに利益をうけながら、あるいは一方だけが利益をうけるかたちで共同生活をすること」とある。例えば「住民の共生を考える」といった使われ方には釈然としない▼そんなに目くじらを立てなくても…と言われそうだが、共に生きる姿には片方に利益のある「寄生」も含まれるわけで、弱者を食い物にするエゴが「共生」の裏に潜んではいないかという懸念だ。考えすぎだろうか。

2010/03/08
 世の中、立場や見方次第で理解や事実が変わる。“本末転倒”とは、そんな人びとの認識のズレが招く不幸な事実▼米国の環境保護団体シーシェパード(SS)の活動はまさにその典型。先に逮捕されたメンバーは笑顔で薬品を投じ、挙句は捕鯨船への体当たり。クジラ保護を理由の危険行為の数々はまさに本末転倒▼ペットボトルリサイクルを本末転倒と指摘する資源材料工学の権威、中部大の武田邦彦教授によれば、2004年に回収された24万トンのうち、リサイクルは約8万トン、あとは全て焼却処分という。また運搬や裁断などリサイクル作業の過程で通常の3・5倍の石油が使われているとか▼エコをうたい、夜のライトダウンが全国で行われるが、それ以降の継続性やCO2削減量を確認しなければ結局はイベントどまり。コンビニなど深夜営業店舗への時短の呼び掛けなど実利も求めるべきだ▼元来、ペットボトルのリサイクルより不買の機運が高まってもよいが、結局は個人の利便性が先立ち決してそうはならない。本末転倒も甚だしく感じられる現代日本。武田教授は「欧米の真似をせず日本人本来の姿に立ち返るべき」と警鐘を鳴らす。

 
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