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あさぎり町議会議員選挙無投票 なり手不足が深刻化(2024/04/20) (2024/04/20)
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24番まで用意された掲示場に張られた計14枚のポスター
 16日に告示された任期満了に伴うあさぎり町議会議員選挙(定数14)は、現職12人、新人2人の計14人が無投票で当選を決めた。21年前に同町が誕生して以降、6回目の町議選にして初の無投票。「平成の大合併」で誕生した町ならではの事情や全国的に深刻化している議員のなり手不足を表す結果となった。

 あさぎり町議会は、旧中球磨5カ町村の合併から1年1カ月に及んだ在任特例の任期満了に伴い、平成16年4月に初の議員選挙が行われ、定数22人を14人上回る36人が名乗りを上げた。
 その後、同20年は議員定数4減の「18」。同24年はさらに定数を2減らし「16」で行われ、最終的に1人オーバーの少数激戦となったが、告示直前まで無投票の可能性もあった。
 同28年は現職14人、新人6人の計20人が出馬。直近の令和2年は定数2減の「14」で行われ、現職12人、元職1人、新人4人の計17人が立候補。
 現職12人、元職1人、新人1人の計14人が当選したが、投票率は4年前の前回を6.97ポイント下回り、過去最低となる70.87%まで下落した。
 町村合併から6回目となる今回の町議選を巡っては、町長選挙が行われた1年ほど前から複数の新人の名前が浮上。選挙戦突入は確実と思われたが、3月に開かれた立候補予定者説明会に出席したのは定数と同じ14陣営にとどまった。
 そのような状況を受け、町内では「無投票はいけない」と、立候補を検討する新人や候補者擁立を模索する動きもみられたが、新たな候補者は現れなかった。
 「旧5カ町村の均衡ある発展」を訴える議員は多いが、同町の議員は旧町村、各地区代表という色合いが強い。今回の当選者を地区別にみると、上地区が最多の6人。次いで免田地区が4人、須恵地区が2人、岡原地区と深田地区が各1人という状況。
 人口が多い上と免田の両地区で10人を占め、議員数が各1人の岡原地区と深田地区からは「もう1人議員がいてほしい」といった声も聞かれるが、定数を段階的に削減してきたことで当選のハードルは上昇。人口が少ない地区から複数人が立候補した場合、町内全域で票を上積みしないと“共倒れ”となる可能性も危惧される。
 3月中旬には、立候補予定者をパネリストに迎えた公開討論会が初めてポッポー館で開かれたが、立候補予定者の出席は現職4人、新人1人の計5人にとどまった。

●議会への関心低下も
 今回の無投票について、討論会を傍聴した住民からは「議会への住民の関心の低さが無投票につながったのでは。議会の役割が住民に浸透していない気がする」と指摘する声も聞かれた。
 初めて立候補した新人は「投票になると思い準備を進めてきたので、訴えてきたことがどれくらい浸透したのか知りたかった気持ちもある。無投票で当選させてもらい責任の重さを感じる」。
 再選を果たしたある現職は「当選したことにほっとする反面、選挙で選ばれたかった気持ちもある」「政治に関心を持ってもらい、若い人が立候補しやすい環境整備を進めていく必要があることを改めて感じた」と話した。

●次回は3年後?
 あさぎり町では、町長選挙の1年後に議員選挙が実施されていることもあり、今回の選挙でも複数人の候補者が経費削減や投票率の向上などを目的に同時選挙の実施を訴えた。
 同町議会は昨年10月、町長選挙と議員選挙を同時に実施することを目的に議会が自主解散を検討する場合、町民の意見を聞くことなどを明記した議会基本条例の改正案を可決しており、次回の町議選が3年後になるのか今後の対応が注目される。
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