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「くまりば」内の温泉施設が被災から3年10カ月ぶりに再開(2024/05/02) (2024/05/02)
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人吉球磨産のヒノキを使用した浴室
 人吉市まち・ひと・しごと総合交流館「くまりば」(同市相良町)内の温泉施設が、1日にリニューアルオープン。初日は県内外から訪れた入浴客が次々と足を運び、3年10カ月ぶりに再開した温泉を満喫した。
 旧国民宿舎「くまがわ荘」を改修した同交流館は、令和2年7月豪雨で被災。地下にある温泉にも大量の土砂が流入し、浴室だけでなくボイラー等の設備も被災したため休業が続いていた。
 同5年度に復旧工事に着手。自給可能な森林自然の大切さをPRしようと、行政向けクラウドファンディングで資金を募り、浴室や脱衣場に人吉球磨産の良質なヒノキを使っている。
 同交流館を管理する一般社団法人ドットリバーによると、オープンの数日前から問い合わせが増加。被災前から利用していた近隣住民、復旧に携わったボランティア、郡市外の在住者など客層はさまざまで、最大4人まで利用できる家族風呂の予約もあったという。
 1日は、営業開始の午後1時前からオープンを心待ちにしていた人たちが次々と訪れ、自動販売機で入浴券を買って入場。ヒノキの香る浴室で源泉掛け流しの湯を楽しんだ。
 温泉ファンの花田順子さん(53)=水俣市=は、水害時に被災地でボランティアに従事したといい、復活した温泉にぜひ入りたいと一番乗り。
 「温泉が好きで九州や全国各地を巡っている。再開はネットニュースで知り、まだ入浴したことがなかったので楽しみにしていた。仲間にも案内するなどして人吉の温泉を広めていければ」と笑顔で話していた。
 なお、営業時間は午後1時から同9時まで。料金は中学生以上400円、3歳以上中学生未満200円、お得な回数券も販売中。家族風呂は1500円。浴場にシャンプー、リンスなどは備え付けていないため、購入か持参を。
 問い合わせは、同交流館(電話22・5183)まで。
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