人吉球磨を管轄するハローワーク球磨(球磨公共職業安定所)は1日、管内の5月の求人倍率が前月を0・02ポイント下回る0・18倍となり、過去最低になったと発表した。県下にあるハローワークで最も低く、郡市の「労働市場」は非常に厳しい状況が続いている。 求職1人に対する求人数を示す求人倍率は、昨年1月の0・54倍をピークに下がりっぱなし。ことし1月は0・3倍、2月が0・27倍、3月0・25倍、4月は平成14年6月の過去最低だった0・2倍に並んだ。
県下ハローワーク10カ所(出張所含む)の中で次に低いのが宇城の0・21倍。全国では0・44倍、九州は0・38倍、県は0・35倍になっている。
求職100人に対して18件の求人しかないが、さらに資格が必要な職種などは低くなる。そのため、資格がいらない一般事務などの職種に集中。4月には2人の求人に100人以上が殺到するケースもあった。
新規の求人では、電子部品関係や派遣の一部で増え、大口20人もあったが、全体的にはまだ少ない状況。離職者については「最近になって落ち着いてはきている」と、求人・専門援助部門の藤田浩一統括職業指導官(46)。4月は定年などの退職者に加え、自動車や電子部品の製造業が多かったが、5月は建設関係で見られた。
藤田統括職業指導官は「現状はかなり悪い。地元だけで仕事を探し、外に目を向けない球磨地域独特の『労働市場の独立』が関係している。6月についても好転せず、厳しい状況は変わらない。求人開拓に力を入れる」と見ている。
一方、5月の相談件数は3791件。前年5月の2170件と比べ、1621件増のうなぎ上り。1日平均にすると210件で、最多は7日の355件。
原則として職員5人で対応しているが、終日まで手が離せない状態。そのため、ほかの3人が状況を見て対応するなど、最大8人がかりになっている。
2日夕、相談に訪れた人吉市の男性(64)は土木関係の仕事をしていたが、ことし4月から無職の状態。1日ごしに来るが、「何でもよいが、本当にない。面接に行っても求人2人に対し10数人いる状態」と肩を落としていた。 |