郡市の農村部で、平成24年産葉たばこの収穫が始まった。 郡市内の耕作者数は281戸で、日本たばこ産業(株)(JT)との契約面積は約594f。同23年産に比べると64戸、102fの大幅減だが、昨年、JTが全国から廃作者を募ったため。それでも県内の半分近くを占める最大の産地。
耕作者たちは12月から畝立て、1月の播種を経て3月に苗を定植。その後の生育は晩霜被害もなく順調に推移。丈を伸ばし大きな葉を広げ、下の部位が黄緑色に熟して収穫期を迎え、今月21日からは郡市内の各共同乾燥施設も次々と火入れし稼働を始めた。
人吉市中神町馬場の農業、中神美隆さん(71)方では、ことし家族4人で2・5fを作付けし、21日から収穫を開始。
午前6時から乗用管理機で畝の間をゆっくりと行き交い、黄緑色に熟した長さ約30aの葉を1枚ずつ手でかぎ取って収穫。初日は9`ずつ49包を共同乾燥施設に持ち込んだ。
中神さんは「以前は中神町内でも10軒近くが作っていたが、今ではうち1軒だけ。この数年、量、品質とも良くなかったが、ことしは霜害もなく期待できそうで、キロ単価2000円、反収250`が目標。昨年は生育が遅れて8月のお盆までかかったが、ことしは7月末までには終わるのでは」と話していた。
葉たばこの収穫は、下から上に向かって中葉、合葉、本葉、上葉と順に進められ、7月には“総かぎ”と呼ばれる最盛期を迎える。 |