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  • 2024/04/20 (土)
  •  政治家の三原じゅん子参議院議員の自動車が盗まれ、日本中央競馬会の武豊騎手の自宅に強盗犯が侵入したニュースから再び昨今の凶悪な事件を思い起こした▼いつまでこの種の犯罪が続くのか恐ろしさを覚える。自宅や町の至る所に防犯カメラや見守りカメラ、自動車に搭載したドライブレコーダー、スマートフォンのやりとり、GPSなど犯罪者の残す痕跡は昭和や平成初期に比べれば各段に多いはずなのに捕まらない。捕まっても大本ではなく実行犯が大半▼身体に危害を及ぼす武器を持ち財産や資産をためらいもなく奪う。時には所有者を傷つけ命を奪う所業を知るたび、多くが恐怖心を植えつけられているのが実態ではないか。ネットで検索すると正当防衛の反撃も過剰と捉えられれば成立しない場合もあるらしく、応戦すら駄目だとなると無力感漂う▼国もただ手をこまねいているわけではないだろうが、スピード感がほしい。対策の「被害に遭わないために」「防犯対策を」のフレーズは自己防衛頼みに見え、野放し感が否めず体感治安も悪い▼強力な実効力と抑止効果を伴う策を手にするための議論を求める声は少ないのか、それとも届いていないのか。

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